その名が示す通り、塔がΣ(シグマ)型をしている、場所を選ばない優れた機動力を発揮するスカイアームΣ(屈折はしご付消防ポンプ車)。塔をΣ型にすることにより作業性が広く、ほぼ垂直に上下するリンク機構と伸縮ブームを併用している為、塔を直線的に操作でき目標への接近が大変容易になります。密集地での接近操作や建物やフェンスに接近し、ブームの長さを十分に活かして限りなく火元に近づいて消火・救助活動を迅速かつ効果的に行うことができます。
特長
Σ型リンク機構
日本機械工業が独自に開発した世界初のΣ型リンク機構
Σ型リンク機構は垂直に上下するリンクと伸縮ブームにより構成されています。この独自の機構により、様々な優れた能力を発揮することができます。
Σの機動力
はみ出しが少ないから狭い現場でも素早く対応
Σ型の特性として、塔を上下させる際に後部のはみ出しがほとんど無いことが挙げられます。その為、狭い現場で塔を上げられない等のシチュエーションは解決されます。建物に接近した狭い場所でも容易に操作できる機能性は、Σ型ならではの特長です。
乗降姿勢
高さに自由度が加わった抜群の安全性&機動性
上下を自由自在に、しかも容易な操作性で動き回ることが出来るΣは、現場でも抜群の機動性を発揮します。特殊なリンク機構の為、車輌のキャブ前方からも乗降することができます。
操作ユニット
基部とバスケットで操作が可能なユニット
人間工学に基づいて設計されたレバー一体型のFRP座席を採用。前方視界が広がり、操作に集中することができます。また、安全性を考え保護屋根を標準装備しております。バスケット内からでも2本のレバーを用いて基部操作席と同様に、リンク機構の上下、ブームの起伏、伸縮、旋回操作を行うことができます。安全で使いやすく、救助の妨げにならないコンパクト設計です。バスケットは、収納姿勢時から乗り込むことが可能なため、迅速な活動が行えます。
ジャッキ自動矯正機能
最小限のアウトリガ張り出し幅で十分な作業範囲を確保
ジャッキ自動矯正により車輌全体が持ち上がる為、サスペンションやタイヤの反力を受けません。また車両自体がリンクと共にバランスをとるためのおもりの役目をするので、操作時の安定感が良く、狭いアウトリガ張り出し幅でも十分な安定度が確保され、広い作業範囲を取ることができます。最小限のアウトリガ張り出し幅で、最大限の作業範囲を確保することで、狭い場所でも効率的に消火や救助活動が行えます。
バスケット内からの消火活動に威力を発揮
バスケット内から噴霧放水が可能なフォグテックを搭載することが可能です。フォグテックによる超微細な霧による火災対応は、火災空間を効率的に冷却し、初期消火に威力を発揮します。最少の水量で最大の効果を発揮する画期的な消火装置です。
優れた障害物回避性!
リンク機構と伸縮ブームの併用
電線等の障害物をかわしたり、低層階越しの救助、消火が容易に行えます。低階層が存在する現場では、直進式はしご車の場合、救助不可能なデッドスペースが存在してしまいます。しかし、スカイアームΣは、ほぼ垂直に上下するリンク機構と伸縮ブームを併用しているので、塔を直接的に操作することができ目標への接近が容易です。
また、狭い張り出し幅により、狭い現場での救助活動が可能になり、活躍の場が大幅に広がります。
主要諸元
スカイアームΣ 主要諸元
対 象 | Σ16 | Σ20 | Σ25 | 屈折高所 | |
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ポンプ | 形式 | 日本機械工業式R-3型 | 日本機械工業式J-2 | ||
性能 | A-2級 | A-1級 | |||
バスケット | 許容積載質量 | 270kg | |||
最大地上高 | 16.2m | 21.2m | 26.2m | 25.7m、 25.9m |
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最大作業半径 | 9.8m | 12.8m | 16.5m | 16.0m、 17.1m |
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床の水平保持 | 油圧式自動水平保持装置 | ||||
ブーム | ストローク | 6.0m | 8.0m | 10.6m | 10.0m |
起伏角度 (リンク70°時) |
-25~65.5° | -23~70° | |||
リンク | 起立角度 | 0~70° | 3~70° | ||
旋回 | 角度 | 360°全旋回 | |||
アウトリガ装置 | 格納幅 (ジャッキ中心間) |
1.85m | 2.03m | 2.08m | |
張出幅 | 2.45m | 2.70m | 3.55m | ||
矯正 | 矯正範囲(前) | 約7°以内 | 約7°以内 | 約6°以内 | |
矯正範囲(後) | 約7°以内 | 約7°以内 | 約7°以内 | ||
安全装置 | ジャッキインターロック、デッドマンペダル、応急作動装置、塔速度制御装置、バスケット衝突防止、キャブ衝突防止、塔収納支援装置、バスケット平衡装置、ブーム・リンク軟停止装置、緊急停止装置 |
※車輌寸法、車輌総重量は標準仕様のものです。Web上に掲載されている写真とは異なります。
●このWeb上に掲載されている写真及び情報は、製品の改良のため予告なく変更することがあります。