天ぷら油によるコンロ火災
増えている、最も身近な火災
天ぷら油による「コンロ火災」
どこの家庭でも日常的に使用される天ぷら油。しかし、この天ぷら油から大きな火災に繋がってしまうケースが少なくありません。コンロによる火災の被害は、毎年脅威的に件数が増え、止むことがありません。最も身近で、個々の注意によって防ぐことができるだけに、細心の注意と対策が必要です。
油を加熱し続けた場合の一例
加熱時間 | 油の温度 | 状態 |
---|---|---|
5分後 | 160~220度 | 天ぷらを揚げる適温 |
10~15分後 | 220~320度 | 白煙や異臭が発生 |
15~25分後 | 360度以上 | 発火 |
※天ぷら油の種類や油の古さによって変わります。加熱時間や油の温度、状態はそれぞれにより異なります。
油の種類によって発火点が変わる!
天ぷら油の種類や量により発火時間も変わってきます。また、万が一発火してしまった場合は、炎の高さは1メートル以上になる可能性があります。手遅れにならないように、使用前に防災対策を考えておきましょう。
天ぷら油500mlをコンロで中火にかけた場合の一例
油の種類 | 発火までの時間 | 発火点 |
---|---|---|
新しい油 | 約20分 | 360度~390度 |
何度か使用した油 | 約12~15分 | 360度~391度 |
コレステロールを下げるとされている 最近はやりの油 |
約10~13分 | 350度 |
※天ぷら油の種類や油の古さによって変わります。加熱時間や油の温度、状態はそれぞれにより異なります。
万が一、発火してしまったら?
- 鍋の全面を覆うふたをして、空気を遮断しましょう。油温が十分に下がるまで時間をかけましょう。
- 炎が大きくなってしまったら、消火器を使用し、速やかに消火しましょう。
- 濡れたシーツやバスタオル等で覆い、空気を遮断します。(引火しないように注意してください)。
※炎の高さは1メートル以上にもなる可能性があります。手遅れになる前に消防署に連絡を。
コンロによる火災を防ぐ為に・・・
- スプレータイプの簡易消火器を近くに置いておく。
- 近くに住宅用消火器を設置する。
- 加熱防止装置付きコンロを使用する。